【韓国】サムスン電子、車載半導体事業に注力[IT]

韓国のサムスン電子が、2026年までに回路線幅が2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの車載ソリューションの量産準備を完了させる計画を明らかにした。完成車メーカーによる高性能半導体の需要に対応する。

同社は19日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンで「サムスンファウンドリーフォーラム2023」を開催し、最先端の工程ロードマップ(行程表)とファウンドリー(半導体の受託製造)部門での戦略を発表した。

具体的には、高速で高温でも安定的に作動する次世代の車載用メモリー半導体である埋め込み式磁気抵抗メモリー(eMRAM)については、26年に8ナノ、27年には5ナノ工程で生産する目標を掲げた。8ナノeMRAMの場合、現在の主力である14ナノ製品に比べて集積度は30%高く、動作速度は33%速い。

■パワー半導体も拡充

同社はまた、200ナノウエハーを活用したパワー半導体のポートフォリオも拡大する。現在130ナノ工程で量産している車両向けパワー半導体のポートフォリオを25年には90ナノまで拡大する。

英調査会社オムディアによると、車載半導体の市場規模は22年の635億米ドル(約9兆5,200億円)から26年には962億米ドルに拡大する見通しだ。

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