学び、行動、社会を変える 児童生徒、学生が「SDGs活動発表会」

県内の小中高校生や大学生が取り組みを披露した「やまがたSDGs活動発表会」=山形市・山形国際交流プラザ

 県内の小中高校生や大学生による「やまがたSDGs活動発表会」(山形新聞社主催)が22日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。それぞれの地域や学校の特色を生かし、SDGs(持続可能な開発目標)達成を目指す計10校の代表が取り組みを披露した。

 県内外の17企業・団体の協賛を受けて山形新聞社が展開している年間企画「山形SDGsアクション」のメイン事業として開いた。寒河江浩二山形新聞会長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)は「今回の発表会が県民の気付きと行動につながると確信している」とあいさつした。

 参加したのは山形市千歳、尾花沢市常盤、米沢市南部、真室川北部の4小学校、西川、山形大付属の2中学校、酒田南、村山産業、山形工業の3高校と県立米沢女子短期大の代表。それぞれ地元の農家が育てる里芋の学習、生ごみからの堆肥づくり、林業に関する調査、少子化対策の提案などに取り組んでいる。

 発表では「地域の人にも活動を知ってもらいたい」「学生が行動することで同世代に思いが伝わる」などの発言が続き、より広く発信する意義を共有した。山形大の林田光祐副学長らがコメンテーターを務めた。

 全参加校に発表テーマに沿って協賛社賞が授与された。さらに、微生物を活用した化学肥料の削減について研究している村山産業高農業科学部が、山形新聞社の「みらい賞」に選ばれ、県内高校を対象にした山形新聞の「1学級1新聞」事業を支える「鈴木基金」から副賞が贈られた。

 社会問題について情報発信するモデルの長谷川ミラさんによるトークショーもあった。長谷川さんは「SDGsの目標の一つでもいいから自分事と考え、行動してほしい」と呼びかけた。

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