長期出場停止の可能性があるトナーリ 過去には30年間の処分を受けたストライカーも

写真:長期出場停止の可能性も報じられているトナーリ ©Getty Images

違法賭博への関与により、イタリア当局から捜査を受けているニューカッスルのイタリア代表MFサンドロ・トナーリ。有罪が確定した場合は最大で3年間の出場停止処分が科される可能性もあるが、賭博への関与を自己申告し、ギャンブル依存症の治療に従事することで処分が半分以下に軽減される可能性もある。

仮に処分が半分の1年半になったとしてもプロキャリアにおける大きなダメージは免れないが、サッカー界を始めとするスポーツ界では、様々な問題で長期間の出場停止処分を科せられたアスリートがいる。最近では男子マラソンで2時間2分57秒の記録を持つタイタス・エキル(ケニア)がドーピング違反で10年間の出場停止処分を受けたが、イギリス『デイリーミラー』電子版が各スポーツの例をいくつか紹介している。

今年9月にはテニスの女子シングルス元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、ドーピング違反により4年間の資格停止処分を受けた。ハレプは禁止物質が混入したサプリメントを誤って摂取したことで陽性となり、故意にドーピングをした覚えはないと主張しているが、当面は出場禁止のままとなっている。

ツール・ド・フランスで7連覇を達成した自転車ロードレース競技の大物ランス・アームストロングは、2012年6月にドーピング容疑で告発され、同年8月にはツール・ド・フランス7連覇を含む1998年8月1日以降の全タイトルの剥奪と自転車競技からの永久追放の処分を受けた。翌2013年には自らもドーピングを認めている。

ボクシング界のレジェンドであるモハメド・アリも、4年間のライセンス停止処分を受けたことがある。1967年、ベトナム戦争への良心的兵役拒否により5年間の禁固刑と罰金を科せられ、WBA世界ヘビー級王座とライセンスを剥奪された。後に禁固刑は取り消されてライセンスも回復したが、世界タイトルを保持していたキャリア絶頂期に、およそ4年間の空白期間を作ることとなった。

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