途中から10人で奮闘も敗れたミラン、指揮官は立て直し誓う 「ダービー後のようにここから連勝できれば…」

ユベントス戦を振り返ったピオリ監督[写真:Getty Images]

ミランのステファノ・ピオリ監督がユベントス戦の敗北に言及した。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。

7勝1敗の首位で22日のセリエA第9節ユベントス戦を迎えたミラン。出場停止や負傷によりサードGKの元イタリア代表アントニオ・ミランテがゴールマウスを守った中、前半の終盤にはユベントスの決定機をファウルで阻止したドイツ代表DFマリック・チャウが一発退場となり、ここからは数的不利での戦いを強いられることになった。

10人となってからも粘り強く戦っていたミランだが、63分にはイタリア代表MFマヌエル・ロカテッリに一発を浴び1点ビハインドに。結局最後までゴールを奪うことはできず、ホームで0-1の敗戦を喫した。

大敗した第4節インテル戦に続いてビッグマッチを落とし、インテルに首位の座を譲ることにもなったミランだが、試合後に状況を整理したピオリ監督は早くも前を向き、10人で奮闘したことについては胸を張った。

「この敗戦は我々から何かを奪うものではない。(ミラノ)ダービー後のようにここから連勝することができれば、この不運もまた歓迎すべきものになる」

「チームには何も言わなかったが、望んでいた結果ではないからまだ多くの緊張感や怒りが残っている」

「我々は11人でも10人でも良い試合をしたが、もっとうまくやれたはずだ。もう少し注意を払えば良い結果が得られたはずだ」

「数的不利となってからも決して劣っていなかった。チャウが退場になった後、引き続き脅威を与えることを期待しながら前線の枚数を減らし、守備の体制を維持することにした」

チャウの退場の場面や、ユベントスのイタリア代表DFフェデリコ・ガッティのプレーにも言及。ガッティになかなかイエローカードが出なかったことに関しては苦言を呈している。

「退場の場面に関しては、個人としても組織としても甘さがあった。もっとしっかりと対応しなければならない」

「(ラファエル・)レオンは多くのファウルを犯したガッティに非常に苦しめられた。ルール的にはファウルが繰り返された場合、警告が出されると定められている。彼に警告が出たのは22回のファウルの後だった…」

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