訃報を受け攻撃的なチャント……マンチェスター・シティが一部のファンの振る舞いを非難

写真:クラブのレジェンドであるフランシス・リー氏が10月2日に亡くなったことを受け、黙祷の後、リー氏への敬意を示す拍手を送るマンチェスター・シティの選手達

10月21日、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるサー・ボビー・チャールトン氏が86歳で亡くなった。

この訃報が伝えられたのはマンチェスター・ユナイテッドのライバルクラブであるマンチェスター・シティが本拠地エティハド・スタジアムでプレミアリーグ第9節のブライトン戦に臨んでいる最中だった。イギリス『BBC』電子版など多くのメディアが伝えたところによると、その際にスタジアムのコンコースエリアにいた一部ファンが、チャールトン氏に対する攻撃的なチャントを歌っていたという。

第9節のプレミアリーグの試合では、イスラエル・ハマス紛争の被害者に対する黙祷が捧げられることになっており、マンチェスター・シティ vs ブライトンの試合も例外ではなかった。また、マンチェスター・シティのレジェンドであるフランシス・リー氏が10月2日に亡くなったことを受け、この試合では黙祷の後、リー氏への敬意を示す拍手が送られた。

その裏で発生した残念な行為に、報告を受けたマンチェスター・シティは「非常に残念」とする声明を発表した。

「クラブはこうしたチャントが歌われたことを最も強い言葉で非難し、サー・ボビーの家族と友人、そしてマンチェスター・ユナイテッドの関係者全員に謝罪する」

「スタジアムが我々のレジェンドであるフランシス・リー氏に対して敬意を示したこの日、マンチェスター・シティのサポーターは、敬意の必要性を誰よりも強く理解し、認識すべきである」

また、場内の映像を解析してチャントを歌った人物を特定し、処分を下す意思も示している。

「我々のセキュリティチームは、コンコースエリアの監視カメラの映像を調査している。この問題に関する情報を提供してくれた方々には感謝している。そして、処分を下すための適切な措置を講じることができるよう、当事者の特定に役立つあらゆる情報の提供を引き続き求めていく」

また、プレミアリーグ側も「マンチェスター・シティによる当事者特定に向けた動きを歓迎し、その後の行動を支持する」との声明を発している。

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