●七尾のとルネ実行委がキャラクター化
国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)に合わせ、能登の魅力発信に取り組む女性団体「のとルネ実行委員会」が七尾市ゆかりの偉人3人をキャラクター化した。細身で長身の「イケメン風」にデザインした加賀藩祖前田利家、画聖長谷川等伯、能登畠山7代当主畠山義総(よしふさ)を考案。各種イベントで七尾の歴史、文化を発信する「案内役」として活用していく。
●国文祭に合わせ
利家にとって七尾は国持ち大名となってから初めて築城した地であり、「槍の又左」と呼ばれていたことからキャラクターには槍を持たせた。
「天下の絵師」として知られる等伯は筆、七尾の文化的土壌をつくった義総は畠山氏の家紋入りの扇子を持ち、それぞれ赤、青、緑を基調にデザインして区別しやすくした。
偉人のキャラクター化は若者や歴史好きの女性「歴女」に七尾の偉人に親しみを持ってもらいたいとデザインを進めてきた。
全国では「出世大名家康くん」(浜松市)や「利長くん」(高岡市)など戦国武将をイメージしたゆるキャラが数多く存在する。七尾では和倉温泉の「わくたまくん」が定着している。これら着ぐるみで活動するゆるキャラとは一線を画し、スマートフォンのアプリを連動させた名所巡りなどを計画している。
のとルネ実行委はグッズ製作なども検討しており、山﨑香織代表は「七尾の偉人発信のきっかけになればうれしい」と話した。