「戦いながら強くなった」新井貴浩監督 広島カープ 家族一丸 “がむしゃら” なシーズン終了

CSファイナルを終えた翌21日、広島カープの 新井貴浩 監督は、球団の 松田元 オーナーに就任1年目のシーズン終了の報告をしました。その後、報道陣の取材に応じました。そのやりとりを全文掲載します。

10月21日(土)マツダスタジアム

広島カープ 新井貴浩 監督
― オ―ナーにはどんな報告を?
「1年間、ありがとうございましたと。最後、くやしかったですというふうに報告させていただきました」

― オーナーからどんな言葉を?
「1年間、よくがんばってくれたという言葉をいただきました」

― 今シーズンはどんな1年?
「きのうのきょうなので正直、まだ総括しきれていないですね。まだ、全然、くやしいです」

― チームの成長は?
「そのあたりはすごく感じました。今シーズンが始まったときと、そして終わったとき、チームの力というのは間違いなく上がっていると思いますし、CSが初めての選手も、若い選手多かったと思うんですよね。そういう選手たちにとってもいい経験になった1年ではなかったかなと思いますね」

― 機動力や中継ぎ陣の底上げは?
「そうですね。おっしゃる通りだと思いますよ。常に次の塁を狙っていくんだというマインドというのは、すごくチームとして共有されたと思いますし、また、中継ぎ陣もすごくがんばってくれて成長したんじゃないかなと。まさに戦いながら強くなっていけたシーズンだったかなとは思います」

― 監督1年目を振り返って
「本当に選手たちは全員、よくがんばあってくれたなと思います。わたし自身に関してはですね、当然なんですけれども、足りない部分がたくさんあったなというふうに感じています」

― 足りないところとは?
「足りないところがありすぎて、どうしゃべっていいかわかんないです。もう、今からゆっくり、まだ時間があるので、自分自身で反省していきたいと思います」

― オーナーと来シーズンについては?
「はい。来シーズンのことですね。来シーズンというより、もう、秋のキャンプが始まりますから、このあとですね。そこでしっかりとみっちりと鍛えますというお話はさせていただきました」

ー 来シーズンも監督を…
「来シーズンもやっていいんですかね」

― そういう話は?
「ああ、よろしく、はい。よろしく頼むなというお話をいただきました」

― どういった思いで引き受けた?
「そうですね…。本当に今シーズン、わたしにとって初めての監督のシーズンだったんですけれども、本気で優勝して、もう日本一になりたいっていうふうに思っていましたので、すごくくやしいですし。来年はなんとかね、その目標を達成したいなと思います」

― これからの強化ポイントは?
「いや、もう若い選手全体の底上げだと思いますね。ピッチャーも野手もそうですし、休んでいても、練習を休んでいては上達しないので、たくさん汗をかいてもらおうかなと思っていますね」

― 来シーズン以降、どういったチームに?
「そうですね。今シーズン以上に球際に強いチーム、勝負どころに強いチームを作っていきたいなと思います」

― 阪神と戦ってあらためて感じた?
「本当にね、結果的に3連敗してシーズンを終えましたけれども、戦っていて、本当、少しのところだなというふうに感じたので、はい。3試合ともみんながんばって、いい試合をしてくれましたし、その少しのところというのは、じゃあ、何なのかというところは球際だと思うので、そのあたりはやっぱり経験していく中で少しずつ強くなっていくものだと思っています。また、その球際を攻めていけるようにマネジメントしていくのが、わたしたちの仕事だと思いますので、より選手の背中をもっともっと押してあげたいなと思います。

― ファンの声援は
「いや、もう最高でしたね。特にCSのファーストステージは本当にすごい応援で、相手チームはプレッシャーだったと思いますし、また自分たちのチームはすごくやる気にさせてもらいました。またね、来シーズンも本当、毎日、超満員にしていただきたいですね。また、わたしたちもそういう、今シーズン同様、みなさんをわくわくさせるような、そして今シーズン以上に楽しませる野球をお見せしたいなと思います」

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