大西兄妹2年ぶり優勝 全日本ダンス・スタンダード 南砺出身、「さらに成果を」

優勝した大西大晶さんと咲菜さんの兄妹ペア(チームピボット・山内一弘さん提供)

  ●世界選手権、日本代表に

 21、22日に東京で開催された第43回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権のスタンダード部門で、南砺市安清出身の大西大晶(ひろあき)さん(24)と妹の咲菜(さきな)さん(22)=東洋学園大4年=の兄妹(きょうだい)ペアが2年ぶり2度目の優勝を飾った。11月にルーマニアとポルトガルで開催される世界選手権に日本代表として出場する兄妹は「さらに成果が出るように頑張る」と飛躍を誓った。

 全日本ダンススポーツ選手権は国内ダンススポーツ競技の最高峰の大会で、全国の予選を勝ち抜いた精鋭が出場。タンゴやワルツなど5種目のスタンダード部門には76組が出場し、大西兄妹は見事、栄冠に輝いた。63組がルンバやサンバなど5種目で実力を競ったラテン部門では惜しくも準優勝となり、W優勝は逃した。

 大西兄妹は20年と22年のラテン部門、21年にスタンダード部門でそれぞれ全国制覇しており、全日本選手権の優勝は4回目となる。11月5日にルーマニアで開催の世界選手権ラテン部門、同11日にポルトガルでスタンダートとラテンの5種目ずつ計10種目で競う「10ダンス」にそれぞれ日本代表として出場する。

 大晶さんは「偉大な舞台で自分たちの実力を出し切ることが今回の結果につながったと思う」、咲菜さんは「皆さんのたくさんの応援のおかげで、この1年の集大成にこのような素晴らしい順位をとることができた」とそれぞれ喜び、世界の舞台を見据えてさらなる高みを目指す。

 兄妹は南砺市福野を拠点にダンスを教える「ハッピーHappyクローバー」主宰で日本ダンススポーツ連盟の指導者大西早織さん=同市安清=の長男と長女。大晶さんが6歳、咲菜さんが3歳の時からペアを組んで大会に出場しており、中学時代は全日本ダンススポーツ選手権に併催のJOCオリンピックカップで3連覇するなど活躍し現在は東京で練習を続けている。

 我が子の全日本選手権の活躍について早織さんは「憧れの舞台で自分たちのこれまでの成果を発揮している姿を見ることができてうれしい。両部門のW優勝を目指し、ダンス界を盛り上げてペアダンスの魅力を色んな方に伝えられる存在になってほしい」と話した。

© 株式会社北國新聞社