アストロズ敗退 今世紀初のワールドシリーズ連覇はまたもお預けに

日本時間10月24日、アストロズは本拠地ミニッツメイド・パークで行われたレンジャーズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に4対11で敗れ、プレーオフからの敗退が決定。21世紀ではメジャー初となるワールドシリーズ連覇を成し遂げることはできなかった。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は「ワールドシリーズ連覇は1998~2000年のヤンキースが最後。連覇がない現在の期間は、北米4大スポーツ史上の最長記録である」と伝えている。

MLBの歴史上、ワールドシリーズ連覇は14度達成されている。

1907~08年 カブス
1910~11年 アスレチックス
1915~16年 レッドソックス
1921~22年 ジャイアンツ
1927~28年 ヤンキース
1929~30年 アスレチックス
1936~39年 ヤンキース(4連覇)
1949~53年 ヤンキース(5連覇)
1961~62年 ヤンキース
1972~74年 アスレチックス(3連覇)
1975~76年 レッズ
1977~78年 ヤンキース
1992~93年 ブルージェイズ
1998~2000年 ヤンキース(3連覇)

しかし、当初はリーグ王者が直接ワールドシリーズに進出していたものの、1969年に東西2地区制が導入されてリーグ優勝決定シリーズがスタートし、1994年からは東中西の3地区制となってワイルドカードを採用。地区シリーズ、さらにはワイルドカード・ゲームやワイルドカード・シリーズが始まり、2年連続でワールドシリーズに進むことすら簡単ではなくなった。

実際、ワールドシリーズ連覇を成し遂げた14チームのうち9チームはプレーオフがワールドシリーズしかなかった時代のチームであり、ワイルドカード導入後に限れば、1998~2000年のヤンキース(3連覇)しか達成していない。資金力がモノを言っていた時代とは異なり、様々なデータや指標の浸透もあって資金力のないチームでも優勝を狙える時代となり、プレーオフのステージ数が増えたことで運に左右される場面も増え、ワールドシリーズ連覇の難易度は格段に上がっている。

今年のワールドシリーズは、ア・リーグ王者のレンジャーズがホームフィールド・アドバンテージを持つことが確定。ナ・リーグはフィリーズとダイヤモンドバックスのうち、第7戦を制したほうがワールドシリーズに進出する。そして、今年のワールドシリーズを制したチームが来年再び、ワールドシリーズ連覇にチャレンジすることになる。

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