東京・江東区長を強制捜査 特捜部、公選法違反疑いで聴取も

東京都江東区の木村弥生区長

 東京地検特捜部が24日、公選法違反の疑いで、4月に初当選した東京都江東区の木村弥生区長(58)の関係先を強制捜査したことが関係者への取材で分かった。区役所の区長室や自宅を家宅捜索し、木村氏を任意で事情聴取した。区長選の選挙期間中、陣営が投票を呼びかける有料広告をユーチューブに出した問題を巡り告発があり、特捜部は木村氏の関与の有無を調べる。

 区によると、特捜部は午前8時50分ごろに庁舎を訪れ、区長室の捜索を始めた。同11時50分ごろ、木村氏と特捜部の関係者が外出し、捜索は午後0時50分ごろに終了した。

 木村氏側などによると、問題となっている広告は、本人の写真に「木村やよいに投票してください」とのテロップを付けた内容。5日間掲載され、再生回数は約38万回だった。費用は約14万円で、木村氏のクレジットカードで支払われていた。

 告発側は、選挙運動で候補者名を挙げ、有料でのインターネット広告を出すことを禁じる公選法に違反するとしていた。法定刑は2年以下の禁錮か50万円以下の罰金。

© 一般社団法人共同通信社