東近江市長「なんで謝罪する必要あるの」 フリースクール発言「親御さんには誤解与えた」とも

滋賀県首長会議での発言について問われる東近江市の小椋市長(24日午後5時54分、東近江市内)

 滋賀県東近江市の小椋正清市長が17日の県首長会議とその後の取材で「文部科学省がフリースクールの存在を認めたことにがくぜんとしている。国家の根幹を崩しかねない」「不登校の大半は親の責任」などと発言した問題で、小椋市長は24日に報道陣に対し、「フリースクールに通う子ども、親御さんには誤解を与えた。それは舌足らずであったということで申し訳なく思う」と話す一方で、「(自身の発言に関して)謝罪はしていない。謝罪する必要がなんであるの」と述べた。

 東近江市内で同日行われた近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会の終了後に、発言した。小椋市長は当初予定していた報道陣の囲み取材には応じなかった。

 同協議会に先立って開かれた東近江市議会全員協議会では「私の至らぬ発言で傷つけることになった」などと述べ、「謝罪した」と一部で報じられていたが、近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会後に駐車場へ向かう途中では「謝罪はしていない」と繰り返し、発言の撤回を含めて否定した。

 「私が言っているのは制度の問題。私の発言で一生懸命フリースクールに行っておられる方には迷惑をかけた」とも話した。

 25日に小椋市長の定例会見が行われる予定。一連の発言の真意について、「こんな状況では説明できない。明日の会見でしっかりと説明する」と言い残し、車に乗り込んで現場を後にした。

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