しまむらが特養ホームで出張販売「わくわく感を届けたい」高齢化や地域の過疎化に対応 静岡県内では初めての実施

衣料品チェーン「しまむら」が10月24日、静岡県内で初めて、高齢者施設で衣服の出張販売を実施しました。

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高齢化や地域の過疎化に対応していくことが狙いです。

静岡市清水区の特養老人ホーム「巴の園」で出張販売を行なったのは、全国で衣服や寝具などを取り扱う「しまむら」です。

<入所者>
「(値段が)1990円じゃ、お手頃」

この特養ホームでは、56歳から111歳の男女、約130人が入所していますが、普段、外出することはできないため、買い物はできません。

<しまむら 浅沼努さん>
「普段、買い物ができない方に実際に商品を触っていただいて、買い物体験をしてもらい、わくわく感を届けたいと始めた」

しまむらは2021年から高齢者施設など向けに出張販売を開始。

今回、県内では初めての実施となりました。

品ぞろえは施設と相談して決めていて、今回は秋、冬に向けて、起毛のパジャマやブランケットなどを中心に揃えました。

<入所者>
Q.欲しいものありますか?
「ありすぎちゃってどれ欲しいってみんな欲しい」
<入所者>
「きょうはね、いっぱい買った。下着から何からズボンからシャツまで」

入所者は、職員や家族と一緒に思い思いの服を選んでいました。

<特別養護老人ホーム巴の園 久保田江未さん>
「自分で買った服は(入居者も)覚えているのですごく良い刺激になると思う」

しまむらは今後、県内でも高齢化や過疎化が進む地域などで出張販売を展開していきたいということです。

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