大学の統合・再編で浜松側が“困惑” 浜松市長「静岡大学の案が分からない」 浜松医科大学は合意書の内容を守るよう静大に文書送付

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐり、浜松医大は従来の合意書の内容を守るよう静岡大学に依頼しました。

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浜松市の中野市長は静大の決定に困惑を示し、浜松側の反発が浮き彫りになっています。

10月24日に開かれた浜松市の定例会見で、中野祐介市長が困惑を示したのは…

<中野祐介浜松市長>
「合意書に基づく再編・統合を進めるということがこれまでの流れだったはずで、それからすると今回の静大の案というのが一体何なのかがはっきり言ってよくわからないというところがあります」

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐって対立しているこの問題。

静大と浜松医大が2つの法人を統合した上、静岡地区と浜松地区、それぞれに新しい大学をつくる「1法人2大学」案で2019年に合意書を結んでいました。

しかし、静岡大学は10月18日、合意書の内容とは異なる「1大学2校」案を静大の正式な再編案としてまとめました。

この決定を受け、10月23日、浜松医科大は静大側に合意書の内容を守るよう依頼する文書を送りました。

文書では、静岡大学浜松キャンパスの合意がないにも関わらず、静大の役員会において承認手続きを取られることを大変危惧しているとした上で「1大学2校」案は浜松キャンパスのみならず、地域の理解を得られないなどとしています。

両大学の統合・再編に向けては、静岡側と浜松側の間で意見の隔たりが残されたままで今後の交渉は難航が予想されます。

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