冬を彩る花として知られるシクラメンの出荷が県内の生産農家で始まった。
宇都宮市古田町の「フラワールドひしぬま」では約10アールの温室で、「スーパーアルーレ」や「ヨハンシュトラウス」など約20品種1万鉢を栽培。今月初めから出荷を始め、温室内には赤やピンク、白など色鮮やかな鉢植えがずらりと並ぶ。
24日は陽光に花々が照らされる中、従業員らが花や葉の手入れ作業に汗を流した。お歳暮などに向けて需要が増え、出荷作業は12月末まで続く。東京都や愛知県などの市場に出荷されるほか、直売もしている。
菱沼修(ひしぬまおさむ)代表(66)は「物価高で花に目が向きにくい時代だが、これからの季節は、きれいなシクラメンを楽しんでほしい」と話した。