死亡の女子高生、下校後に都内へ 容疑者待ち合わせか 上三川・レンタカー死体遺棄

女性の遺体が見つかった乗用車(中央)=19日午前7時5分、上三川町坂上

 栃木県上三川町坂上の町道で19日未明、レンタカーの乗用車内から千葉県柏市、高校1年の女子生徒(15)の遺体が見つかった事件で、女子生徒が17日の下校後、電車で東京都内へ向かっていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。一方、県警は死体遺棄容疑で逮捕した埼玉県熊谷市、無職の男(28)の足取りを捜査し、レンタカーが17日に都内を走行していたことが判明した。県警は2人が都内で接触した可能性もあるとみて捜査している。

 男の逮捕容疑は、19日午前3時15分ごろ、同町坂上の町道で、女子生徒の遺体を車内に放置し、遺棄した疑い。

 捜査関係者によると、女子生徒は17日午後4時過ぎに在籍する千葉県内の高校を下校し、都内へ向かった。一方、男は13日に宇都宮市内でレンタカーを借りた後、17日に東京都内を走行していたことが分かった。18日には群馬県内を訪れた形跡があり、19日未明に上三川町内で事件が発覚した。

 司法解剖の結果などから、女子生徒は17日以降に、首を絞められ窒息死したとみられる。県警は防犯カメラ映像や携帯電話のデータ解析を進め、男の足取りや2人の接点、動機を捜査している。

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