〈いしかわ百万石文化祭2023〉光の祭、陰で支え 高校生が案内ボランティア

塗り絵の武将や姫が動くアートでボランティアを務める高校生=21日夜、金沢城公園

  ●祭典参加「誇らしい」

 石川県内を会場とする国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)で、県民ボランティアが奮闘している。関連事業で会場の受付や清掃をこなすなど運営を陰から支えており、目玉事業の一つとして金沢城公園で開催されている「チームラボ金沢城光の祭」(北國新聞社特別協力)では金沢市内の高校生が案内役を務める。生徒たちは「文化の祭典に参加できて誇らしい」と話し、やりがいを感じながら現場のサポートに励んでいる。

 高校生ボランティアは一般応募や学校を通じて集まった。21日夜、来場者が紙に描いた武将らがスクリーン上で動く参加型アートでは、泉丘高1年の森歩未さんと廣田琴音さん、二水高1年の福島竣さんが案内役を担当。3人とも金沢市西南部中の出身で、連絡を取り合い、そろってボランティアに登録した。

 最初に参加を提案したのは森さんで「たくさんの人がくるのでやりがいがある」と笑顔。廣田さんは「訪れた人がいつまでも思い出に残る体験にしたい」と意気込み、福島さんは「歴史と最新技術が融合した空間。多くの人に来てほしい」と話した。

 県によると、国民文化祭のボランティアには約340人が登録しており、今後も必要に応じて各事業の運営を手伝ってもらう。

  ●11月26日まで

 光の祭は、世界的なアート集団「チームラボ」が城内各所に作品を展示しており、会期は11月26日まで、時間は午後6~9時半。入場料は月~木曜が一般1600円(金土日祝日1800円)、中高生800円(900円)、小学生500円(600円)で、未就学児無料。障害者割引を設定する。当日券は石川門近くの会場内チケット売り場、金沢駅観光案内所、金沢中央観光案内所で販売する。

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