佐野の唐澤山神社鎮座140年 秋の例大祭で「浦安の舞」披露

唐澤山神社の秋季例大祭で披露された浦安の舞

 【佐野】25日で鎮座140周年を迎えた富士町の唐澤山神社で同日、秋の例大祭が開かれた。

 1883年に創建した同神社は、平安時代の武将藤原秀郷(ふじわらのひでさと)を祭っており、秀郷が築いたとされている国指定史跡「唐沢山城跡」に建てられている。8月には、本殿や拝殿などが国の有形文化財に登録された。

 新型コロナウイルスなどの影響でここ数年は規模を縮小して開催していたが、今年は約60人が出席し、拝殿では栃本小6年生による「浦安の舞」も披露された。

 舞姫と巫女(みこ)に扮(ふん)し、華やかな衣装を身にまとった児童たちは、扇や鉾(ほこ)鈴を手に持った優雅な踊りで出席者や参拝客を魅了。舞を終えた児童たちは「たくさん練習したので、上手に舞えてよかった」「伝統ある唐澤山神社で踊れるのはすごいと思った」などと話した。

 同神社の佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)は「たくさんの人のおかげで、140年という長い歴史を重ねることができた。久しぶりに盛大なお祝いができてうれしく思う」と語った。

唐澤山神社の秋季例大祭で披露された浦安の舞

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