東京モーターショーから“ジャパンモビリティーショー”へ 「クルマの最新技術」約500社が出展

「東京モーターショー」から名前が変わり4年ぶりの開催となる「ジャパンモビリティショー」が報道公開されました。

各メーカーの電気自動車などの最新技術が集結です。

(木下大記者)
「ジャパンモビリティショーの会場の東京ビッグサイト前です。今回のテーマは『乗りたい未来を探しにいこう』。まさに未来を体験できる展示会だというのです」

1954年に始まった東京モーターショーは、これまで2年に一度開かれてきましたが、おととしは新型コロナの影響で中止に。

4年ぶりの開催となる今回は、自動車以外の乗り物にも展示が広がっていることを受け、「ジャパンモビリティショー」に名前も変更されました。

会場には、前回の2019年の192社を上回る約500社が出展しています…まずは。

(トヨタ自動車 佐藤恒治社長)
「クルマ屋らしいバッテリーEVを作る。その意味する所はクルマ作りの原理原則に立ち返って、航続距離などの基本性能はもちろん、バッテリーEVでしかできない価値を実現していくこと」

トヨタ自動車が公開したのは次世代のEV=電気自動車です。

25日、初めて公開されたEVはレクサスブランドで、2026年に投入する予定。

バッテリー性能が向上し、1回の充電で航続距離は1000キロになりました。

さらに、目玉の最新技術が!

(木下記者)
「今回まず注目したのが、ハンドルだけで車の操作ができるこちらの装置。まずはアクセルとこちらがブレーキ。手だけで運転ができる」

なんと、アクセルとブレーキが足元にないんです。

ハンドルを握ってアクセルのスイッチを指先で操作すれば加速する仕組み。

また、ブレーキはハンドルの裏側に自転車のようなブレーキレバーがあり全て手で操作できるのです…体験してみると。

(木下記者)
「少し速度が出たので、ブレーキをかける。まさに自転車のブレーキと近い感覚ですね」

開発の責任者は…

(開発責任者 トヨタ自動車 森津圭太さん)
「(足元の)ペダルがなくアクセルとブレーキを完全に分けることによって、踏み間違いが少なくなる可能性があると願って開発している」

そして、こちらは日産自動車のブースです。

注目はEVコンセプトカーの「ニッサンハイパーパンク」。

見た目は多角形でまるで宝石のような美しいデザイン。

内装は和紙や折り紙をイメージしていて和のテイストにもこだわりました。

さらに、AI技術も取り入れ…

(木下記者)
「注目はヘッドレストの部分ですが、こちらにAIの技術が備わっているといいます。特殊なセンサーを内蔵して、運転手らの健康状態などをチェックできる。そして運転手らの気分にあわせて、照明などを自動調整したりする機能が備わっている」

また、三菱自動車のブースでは…

(木下記者)
「今回が初お披露目となった三菱自動車のデリカ スタディモデル。特徴的ないいデザイン。そして広々とした室内空間」

「未来のデリカ」をイメージした「MITSUBISHI D:X Concept(ディーエックス コンセプト)」。

特徴は、足元までつながりゆったりと過ごせる広々とした室内空間です。

前方の路面状況などをモニターで表示し、安全運転をサポートします。

また、会場ではSUBARUが「空飛ぶクルマ」を公開したほか、ロボットなどの様々な未来の乗り物も展示されています。

ジャパンモビリティショーは、10月28日から一般公開されます。

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