「パチンパチン音が みんなで逃げた」心霊スポットとしても知られた無人の宗教施設焼く 22時間後に鎮火 電気やガスもなし=静岡・函南町

10月24日夜、静岡県函南町で宗教施設を焼く火事がありました。現場は電気やガスが通っていない無人の施設ですが、一部では心霊スポットとして知られた場所でした。

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高く上がった炎は暗闇を赤く染め、遠くのエリアからも確認できるほどの勢いでした。

<中西結香記者>
「函南町畑毛の火災現場です。通報から3時間が経った今も、規制線の奥では消火活動が続けられていて、辺りには焦げ臭いにおいが漂っています」

24日午後6時半頃、函南町畑毛で「建物から火と煙が出ている。人は住んでいないと思う」と近くに住む人から消防に通報がありました。

<近所に住む人>
「窓を開けたら、パチンパチン音がするの。竹やぶが燃えているような感じで。家族全員に避難具を持たせて。みんなで逃げた」

警察によりますと、火が出たのは宗教施設「太陽に祈る会 大下霊感道場」で現在は、利用されていなかったということです。この火事によるけが人は確認されていません。

<中井秀カメラマン>
「上空から見ますと、施設全体が燃え尽きているという印象を受けます。煙が確認できます。消防による放水がいまだ続けられています」

火は、この宗教施設を焼き、約5時間半後にほぼ消し止められましたが、施設内に火種が残っていたため、通報から22時間ほど経った25日午後4時半過ぎに、ようやく鎮火しました。

この施設は、一部で心霊スポットとして知られていて、電気やガスは通っておらず鍵がかかっていない建物もあったということです。

警察は今後、実況見分を行い、火が出た原因を調べる方針です。

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