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給食事業などを手がけるニッコクトラスト(東京都江東区)は25日、東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)傘下のきらぼしコンサルティング(東京都港区)、ベトナムで精米などを手がけるタンロングループと、給食事業の展開で協力することで合意した。合弁会社を設立し、タンロンが生産する食材を使って企業や病院などに給食を提供する。
合弁会社は「ニッコク・タンロン・ホーチミン」。出資比率はニッコクが6割、タンロンが3割、きらぼしが1割。タンロンは精白米のほか、「BAF」ブランドで養豚や加工肉製造などの食肉事業なども手がけており、これらの食材を使った給食を工業団地や企業、学校、病院、介護施設などに提供する。ニッコクがメニュー作りや給食事業のノウハウを提供し、きらぼしコンサルが経営体制への助言などを行う。まずはホーチミン市から展開を進める。
記念式典でニッコクトラストの若生喜晴社長は「食品生産・販売を担うタンロンと調理を担う当社は、川上から川下へ一貫した立ち位置にあり、最良のパートナーシップを組める」と述べた。
同日にはニッコクが、タンロンがオーナーを務めるベトナムのプロサッカーリーグ「Vリーグ」のソンラム・ゲアン(SLNA)のスポンサーとなる契約、ニッコクの現地法人ニッコクトラスト・ベトナムがソンラム・ゲアンの栄養アドバイザーとなる契約も締結された。
きらぼし銀行とタンロンは昨年11月に覚書を締結し、日系企業の紹介などを通してタンロンの販売網の構築や技術面で支援を行うことで合意していた。海外進出に関する出資はきらぼしグループとして初めて。