ニセ電話詐欺防ぐ コンビニ店長らに感謝状 平戸署

感謝状を贈られたセブン―イレブン平戸大橋店の藤本店長(前列右)と従業員の稲澤さん(同左)=平戸署

 平戸署は19日、ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして、平戸市のセブン-イレブン平戸大橋店の店長、藤本和久さん(53)と従業員の稲澤智美さん(50)に署長感謝状を贈った。
 10月5日午後4時ごろ、60代女性が10万円分の電子マネーカード2枚を購入しようとした。藤本さんが購入理由を尋ねると「自分で使う」などと答えたが、藤本さんと稲澤さんは「詐欺の疑いがある」と判断。本人に警察への相談を促し、被害を防いだ。
 同署によると、実際はスマートフォン契約料金の架空請求で、女性は同日、同市内の別のコンビニでカード約30万円分を購入していた。
 同署で岩木浩署長が2人に感謝状を贈った。藤本さんは「本来、来店客から『買う』と言われたら断れないが、高額カードだったので詐欺と確信していた。今回は2人で説明して、購入せず警察に相談してくれた。1人だと説得できなかったかもしれない」と話した。稲澤さんも「当たり前のことをしただけ。被害を防げてよかった」と語った。

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