朝霧が山の斜面を流れ落ちる自然現象 神秘的な「風伝おろし」が出現  秋から春先にかけての風物詩

秋晴れの空が広がった三重県御浜町では10月26日朝、朝霧が山肌を流れ落ちる神秘的な現象「風伝(ふうでん)おろし」が見られました。

青空のもと山の斜面を滝のように、ゆっくりと流れる真っ白な朝霧。

26日朝、三重県御浜町では「風伝おろし」と呼ばれる自然現象が見られました。

「風伝おろし」は、熊野古道の風伝峠(ふうでんとうげ)の北側で発生した大量の朝霧が、風に乗りながら山を越えて流れ落ちてくる現象で、雨が降った翌朝に晴れて冷え込みが強まるなど様々な気象条件が重なったときにしか見られません。

26日朝は近くの熊野市が、放射冷却の影響で最低気温が14.3℃まで下がったため「風伝おろし」が現れました。

地元の方によりますと「風伝おろし」は秋から春先にかけて見られることが多いということです。

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