「六甲おろし」に合わせて明滅するナイター照明の下、スタンドに無数のペンライトが躍る。まるで巨大なライブ会場だ。20日のプロ野球セ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージ。阪神タイガースが3連勝し、日本シリーズ進出を決めた。
阪神球団は今年から、甲子園球場の勝ち試合後に新たな演出を導入した。観客が手にするペンライトの色や点灯を無線で制御し、軽快な音楽にのせて球場の一体感を高めている。
この日は試合後にセレモニーがあり、通常のダンスミュージックによる演出は取りやめに。それでも居残った観客は六甲おろしの大合唱を響かせ、ペンライトを高々と掲げた。
オリックス・バファローズとの「関西対決」は28日から。甲子園で勝てば光の演出で彩るといい、虎ファンのボルテージは1985年以来の日本一に向かっていよいよアゲアゲ-。(斎藤雅志)