特別支援教育奨励費を支給ミス、15万円不足 公表に2年、システム不具合

滋賀県

 滋賀県教育委員会は24日、滋賀県野洲市の野洲養護学校の児童生徒13人に2019、20年度の特別支援教育就学奨励費を誤って支給していたと発表した。3人への支給額が計15万7千円不足し、10人へは計56万6千円超過していた。同学校は対象の保護者に謝罪し、不足分を支払い、超過分は返還を求める。

 奨励費は、特別支援学校などで学ぶ児童生徒の教科書や給食費、通学費などを支援するため、保護者の所得に応じ国と県が所得に応じ支給している。

 同学校によると、奨励費を算定するシステムの年度更新時に、児童生徒に割り当てる登録番号を誤り、保護者の正しい所得情報を取得できなかったのが原因という。21年10月に支給事務の作業中、システムの不具合が発生したのがきっかけで判明した。

 公表までに2年かかったことに対し、同学校は「原因の特定や、他の生徒を含めた対象者の数や金額を特定するのに時間がかかった」としている。

© 株式会社京都新聞社