記録的猛暑でもおいしい 秘密は土の中にあった ピーナツ収穫祭 広島

広島県東広島市の農園で先週末、ピーナツの収穫祭がありました。夏の記録的な猛暑で農作物全般に影響が出る中、この農園のピーナツは出来がよかったそうです。秘密は土の下にありました。

土の中から現れた鈴なりのピーナツ…。「おおまさり」という大粒な品種のピーナツです。イベントの呼び物・収穫体験です。

東広島市八本松町の農園「アグリ・アライアンス」です。4ヘクタールの畑でピーナツを生産する県内屈指の生産者です。

収穫祭には親子連れなどおよそ30人が参加しました。

家族
「落花生が大好きなので」「楽しいです。最高!」

参加者にとってはピーナツの味を堪能したイベントになったようです。

脇伸哉 さん
「ことし、非常にあの猛暑で雨も降らなかったんですけど、落花生、非常によくできましてですね」

なぜなのか? 農園の 脇伸哉 さんが畑の土を触りました。

脇伸哉 さん
「通常、雨が全然降らないと、ひび割れもあったりしてカチカチ状態になるので、ここは。しっとりした土の状態が保たれていますね」

記者
「確かにしっとりしてますね。ちょっと水気を含んでいるようなそんな土です」

土は夏の猛暑のさ中も乾いていなかったそうです。

脇さん
「ここの地下には貯水槽の役割をしてくれている。暗渠が張り巡らされてるんですね」

農園では大雨の時の排水用に畑の下に暗渠を掘っています。その周りには木切れなどが原料の植物性有機堆肥を入れています。

この夏は。暗渠に溜まっていた水が木切れを伝ってピーナツの根にしみ出ていたそうです。

脇さん
「雨が少ない状況下にあっても、しっかりしたピーナツができたのは土づくりをしっかりした成果かなと思っています」

独自の土づくりで猛暑を乗り切ったピーナツ農園…。収穫量も平年並みということです。収穫は今月末まで行われます。

アグリ・アライアンスのピーナツは、東広島市や広島市内のスーパーやJAの直売所などで販売しています。

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