スマホで運賃支払い 中国バスが実証実験 バス停の登録ミスなどトラブルも 広島・福山市

広島県福山市の中国バスは、スマートフォンを使った新たな支払いサービスの導入を探るため、実証実験をしています。

26日は、実証実験の対象路線がある福山市東部で、行政やバス事業者らが参加して、新システムの体験会が開かれました。

新たなシステムはKDDIと連携して実施しています。

KDDIの担当者
「スマホを使ってチャージ不要な形でのキャッシュレス」

スマートフォンでQRコードを読み取り、クレジットカードの情報を登録します。バスの乗降時にパネルにタッチするだけで運賃が支払われます。

RCC福山放送局 内田博文 記者
「それでは、わたしもやってみます。このようにタッチするだけで乗ったことが確認できます。降りるときはタッチ一つで精算ができます」

参加者はスマートフォンを手に乗車します。

参加者たち
「反応しない?」「反応しないですね」

設定によって反応しない場合もありました。降車時にもトラブルが…

参加者
「おかしいなあ」

スマホ画面にはエラーの表示。理由は、バス停の登録にミスがあったためでした。

中国バス 宇田雅英 取締役運輸部長
「携帯の機種やそういった設定によって、まだまだ少し時間がかかるところはあると思いますので検証を続けていって、ご利用がしやすいものに変えていきたい」

実証実験は来年1月31日まで行われ、コストや利便性などを検証します。

現在、中国バスでは、2025年3月までに終了する「PASPY(パスピー)」が利用できます。広島電鉄が24年9月に新たに導入すると発表した新システム「モビリーデイズ」への参加について、中国バスは「検討中」としています。

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