波紋広がる静岡大学と浜松医大の再編問題…静岡市長は静観「大学が判断する問題」

波紋が広がっている静岡大学と浜松医科大学の再編問題について静岡市の難波市長は、26日、「大学が判断する問題」と話し、静観していく考えを示しました。

(難波市長)

「はっきり申し上げて私が静岡大学になにか申し上げて中身が変わるようなことはない、(大学に)なにか圧力をかけることはやるべきでない」

26日、会見で難波市長が言及したのは、難航する静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題について。静岡大学と浜松医科大は2019年に2つの法人を1つにした上で静岡と浜松に新たな大学をつくる“1法人2大学案”で合意していましたが、先週、静岡大学は、合意案とは異なる1つの大学のもとに2つの分校を置く“1大学2校案”を提案し静岡大学の正式案とする方向性が承認されました。4年前に合意した案と別の案を提示しようとする静岡大学の動きに、今週、浜松市の中野市長からは、困惑の声が…。

(浜松市 中野市長)

「合意書に基づく再編統合を進めるっていうことがこれまでの流れだったはずで、今回の静大の案はいったい何なのかよくわからない、私も大変困惑」

“浜松側”からの反発を受けて、静岡大学は、25日の役員会で正式案に決める予定だった“1大学2校案”について、「学内の構成員に説明する必要がある」として決定を先送りにしました。

波紋が広がる大学再編問題について、26日、静岡市の難波市長は「大学が判断するべき」として、静観する考えを示しました。

(静岡市 難波市長)

「(大学の)経営形態について、大学の中で決めるべき問題。そこに口を出すべきではないと思っている」

その上で、静岡大学に対し「今後の大学運営の方向性」について説明するよう求めました。

(静岡市 難波市長)

「地域にとって大学の魅力は大事、どういう方向を目指しているのか社会に明らかにして」「こういう経営形態でないといけなんだと」「すとんと腹落ちできるように説明いただけるとありがたい」

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