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河井夫妻をめぐる大規模買収事件で検察の取り調べを録音し供述を誘導されたと主張する元広島市議に対し、広島地裁は供述誘導を「否定できない」としつつ罰金刑を言い渡しました。
元広島市議の木戸経康被告(68)は4年前の参議院選挙で、河井元大臣から妻の案里元議員を当選させるための報酬として現金30万円を受け取った罪に問われています。
26日の裁判で広島地裁は罰金15万円、追徴金30万円の判決を言い渡しました。
そのうえで検察の供述誘導については「検察官は不起訴を前提として取り調べ、被告人は検察官の意に沿う供述をしたことは否定できない」と指摘したものの「公訴を棄却すべきほどの違法性を有するとはいえない」としました。
木戸経康被告「検察から受けた様々な仕打ち、苦痛を裁判所に理解してもらえなかったことは本当に無念」木戸被告は控訴について「弁護士と相談して考えたい」と話すにとどめました。