プロ野球「なんば線シリーズ」盛り上げよう! 阪神、オリックスのロゴあしらった阪神電車の運行開始 完売の記念乗車券セットは再販売へ

「なんば線シリーズ」とも呼ばれる日本シリーズを盛り上げようと、阪神電気鉄道が運行するヘッドマーク付き電車=阪神尼崎駅

 28日開幕のプロ野球日本シリーズを盛り上げようと、阪神電気鉄道は、阪神タイガースとオリックス・バファローズの球団ロゴをあしらったヘッドマークや「副標」と呼ばれる標識を付けた電車の運行を始めた。

 阪神とオリックスの本拠地の最寄り駅は、阪神本線の甲子園駅(兵庫県西宮市)と阪神なんば線のドーム前駅(大阪市)。両駅の距離は13.4キロしか離れておらず、尼崎駅経由で本線となんば線を使えば簡単に行き来できることから、今回のシリーズは「なんば線シリーズ」とも呼ばれている。

 阪神電鉄は59年ぶりの関西対決が決まった翌日の22日から日本シリーズ終了日まで、ヘッドマークや副標を車両の前後に掲げた電車を全線で運行。ヘッドマークは、3編成しか走っていない普通電車「5001形」のみに付けられている。

 また、「なんば線シリーズ」を記念した乗車券と入場券のセット(1800円)も22日に主要駅で発売したところ、わずか1日半で完売する人気に。同社は再販売を決め、オンラインショップ「鉄道甲子園」で取り扱いを始めたほか、第1戦がある28日に、阪神の駅長室(大阪梅田、尼崎、甲子園、御影、神戸三宮、新開地)で販売を再開する。

 同社の担当者は「全国から人が集まる日本シリーズで関西が盛り上がり、阪神電車にも興味を持ってもらえたら」と期待を込める。(大島光貴) 

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