好きになった人がオタクだった女性たち #2「もう別れたいと伝えたら…」

人にはそれぞれハマっているものがあり、何を好きかは千差万別。

いいなと思った人と仲良くなったら、実は特定の趣味を持っている「オタク」だったなんてことも珍しくありません。

自分の好きなものに熱中するのが「オタク」ですが、そんな人とのお付き合いはうまくいくのでしょうか。

好きになった人が「オタク」だった女性たちのリアルについて、お伝えします。

「サバイバルゲームが好きな彼とは、一度別れる直前までいったことがあります。

彼の趣味は男友達として仲良くしている頃から知っていたけれど、私から告白して付き合うことになったときに、『君との時間も大事にするからね』と言ってくれていました。

でも、実際は週末の半分はゲームに持っていかれて、『今日は人が少なくて』『新しい装備を買ったから』と、いろいろな言い訳をしながら彼は参加していました。

好きな時間を邪魔したら悪いと思い我慢していたのですが、限界になったのは、映画に行く約束をしていた週末の朝に『ごめん、呼び出された』とゲームを優先されたこと。

こんなドタキャンはさすがにありえないと思い、その場で『私の気持ちを考えたことはある? 何も楽しくないからもう別れたい』と送りました。

彼から返事はなくて『やっぱりこんなものか』と落胆していましたが、その日の夜になって電話がかかってきて、出てみたら『本当にごめん。県外に行った仲間が帰ってきたからどうしても会いたくて』と説明されました。

それはもういいから別れたい、ともう一度伝えたら『仲間にこれからは参加する日を減らすと話してきた。映画、俺がチケットを買うから一緒に行ってほしい』と言われて。

私が文句とかを言わないから不満はないのだろうと彼は思っていたらしく、『文句なんか出したら別れるんでしょ』とつい気持ちを言ったら『そんなに趣味が大事ならそもそも付き合わない』と返されて、初めてお互いに本音を打ち明けあいました。

サバイバルゲームの趣味以外では、私の話をちゃんと聞いてくれるしデートも集中してくれるし、会う時間が少ないことだけが私は寂しかったのですよね。

デートのドタキャンは『怒ると思ったけど、事情を話すのを後回しにした俺が悪い』と彼が正面から謝ってくれて、私の返信が突然の別れ話だったことがかなりショックだったそうです。

私と話す前に仲間に参加する日を減らすと伝えてくれたことがうれしくて、これがもし『自分は変わらないけれど付き合いは続けたい』だったら、断っていたと思います。

今は、ゲームも行くけど同じくらい私との時間も確保してくれるので、寂しく思うことなく彼を送り出せています」(27歳/インストラクター)

パートナーより趣味を優先する自分を、不満が出ないからこれでいいと思い込む人は一定数いますが、その結果訪れるのは別れであり自分の都合よく両立はできないのが現実です。

それを理解したのがこちらの男性で、女性を「説得する」のではなく自分が変わることで交際を続けたいとするのは、本当の愛情の証だと感じます。

不満は我慢せずに伝えることも、お互いを理解するうえでは大切ですね。

(mimot.(ミモット)/ 弘田 香)

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