『黒いジャガー』主演リチャード・ラウンドトゥリー氏が死去、81歳 黒人初のアクションヒーロー俳優

米俳優リチャード・ラウンドトゥリーさんがすい臓がんで死去した。81歳だった。1971年作『黒いジャガー』やその続編でニューヨークの私立探偵シャフトを演じたことで知られるリチャードが24日、家族が見守る中ロサンゼルスの自宅で息を引き取ったという。

所属事務所は、People.comを通して訃報をこう発表した。「我々の友人でありクライアントのリチャード・ラウンドトゥリーの死を悼んでいます。彼の先駆的なキャリアは世界中のエンターテイメントの顔を変え、彼の消えることのないレガシーは、何世代にも引き継がれることでしょう」

1993年には乳がんを克服していたリチャードは、男性の健康問題に対する意識向上を願い、公でそのことを語っていた。

1942年にニューヨーク州ニューロシェルで生まれたリチャードは、高校でアメリカンフットボールの才能を発揮し、南イリノイ大学に奨学金を得て入学したものの、1963年に俳優の道を歩むため退学した。舞台で活動した後、1971年作『黒いジャガー』でブレイク、1970年代に2作の続編に出演した後、サミュエル・L・ジャクソンが主演した2000年と2019年のリメイク作にも出演していた。

リチャードは、このほか『大地震』やクリント・イーストウッドと共演した『シティヒート』、デヴィッド・フィンチャー監督作『セブン』など多数の映画に出演、最後の作品はジェーン・フォンダとリリー・トムリンと共演した2022年のコメディ映画『ムービング・オン 2人の殺人計画!?』となった。

またリチャードはテレビの世界でも活躍、1977年の話題作『ROOTS/ルーツ』ほか『デスパレートな妻たち』や『ファミリー・ストーリー~これみんなの家族なの?』などに出演した。

リチャードの訃報を受け、サミュエルがインスタグラムにメッセージを投稿、「リチャード・ラウンドトゥリー、あなたは模範だ。それを最高にやってのけた者!!我々が知っているように、シャフトは永遠に彼が創造主だ!!彼を失ったことで、私の心に深い穴が開いたが、それは多くの人にとっても同じだろう」と故人を偲んだ。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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