【カンボジア】シアヌークビル特区、貿易額25億ドル突破[経済]

カンボジア最大の工業団地、南部シアヌークビル州のシアヌークビル経済特区(SSEZ)を通じた貿易額が2023年1~9月で25億米ドル(約3,760億円)に達した。既に22年通年の24億9,000万米ドルを超えている。クメール・タイムズ(電子版)が26日に伝えた。

同経済特区に入居する企業は現在175社。13年の54社から大幅に増加し、国内の貿易総額に占める比率は13年の0.9%から7.1%に拡大した。雇用創出数も13年の9,000人から3倍以上の約3万人に達し、平均月収も約110米ドルから300米ドル以上に上昇した。

同経済特区は08年に開発され、面積は11.1平方キロメートル。進出企業の大半は中国系企業で、主な生産品目は衣料品、建材、ハードウエア、太陽光発電部品など。

同経済特区の開発を主導した中国・ホードー・グループ(紅豆集団)の周海江会長は、中国・北京で17日から開催された中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の第3回国際フォーラムに参加し、「SSEZは08年の開設から順調に成長を遂げ、カンボジア最大規模の経済特区に発展した」とコメント。一帯一路構想がシアヌークビル州の経済成長に大きな影響を与えていることが認知されつつあると述べた。

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