いわゆる袴田事件の再審=やり直しの裁判の初公判が10月27日午前11時から開かれるのを前に、静岡地方裁判所(静岡市葵区)の周辺には、傍聴券を求める人で朝早くから長い列ができました。
26枚の傍聴券に対して、朝から裁判所周辺には280人が集まり、57年前に一家4人が殺害された事裁判のやり直しについて、関心の高さがうかがえました。午前8時半から整理券を配布。抽選の結果、傍聴席が割り当てられます。
初公判の開廷は午前11時で、午前中は冒頭手続きとして、まず、裁判長による審理経過の説明や検察による起訴状の朗読が行われます。
裁判所は、長年収監された袴田巖さん(87)が心神喪失の状態であるとして出廷の免除を認めていて、罪状認否は補佐人を務める姉・ひで子さん(90)が行います。さらに、検察官の冒頭陳述と弁護人の冒頭陳述が予定されています。
また、午後には検察の立証などが行われ、午後5時前に閉廷する予定です。