ビッグモーターが約329万円を静岡県に納付 原状回復の費用など 富士店前の街路樹が枯れるなどした問題

中古車販売会社「ビッグモーター」の富士店前の街路樹が枯れるなどした問題で、静岡県は10月26日、原状回復の費用などとしてビッグモーター本社に請求した約329万円の納付を確認したと発表しました。

ビッグモーター富士店をめぐっては、店舗前にあったはずの街路樹が不自然に枯れるなどしていて、県の土壌調査で対象の4か所すべてから、除草剤に使われる成分の「グリホサート」と「ブロマシル」が検出されました。県は、器物損壊の疑いがあるとして警察に被害届を提出していました。

ビッグモーターは従業員への聞き取りで除草剤を撒いた事実は確認できていないとしていましたが、2023年10月上旬、本社の社員が県庁を訪れ、「全国の状況を踏まえ、関与を否定できない」などとして、県が行った土壌調査と原状回復にかかる費用を負担する意向を示したということです。

県は10月23日、原状回復費用などとして、土壌調査や街路樹の復旧に必要な328万9000円をビッグモーター本社に請求し、26日に納付を確認したということです。

県によりますと、11月6日には原状回復の工事に着手する予定だということです。

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