依願退職…教え子と添い寝キスした教諭 自宅に35回招き、性的関係は確認できず 娘の異変に父が気付き発覚 好意を伝えていた教諭、恋愛感情を否定「彼女は特別な存在」誕生日は数々のプレゼント 「生徒側から添い寝キスした」と説明する2人

女子生徒を自宅に 県教委、39歳男性教諭を懲戒処分

 埼玉県教育委員会は26日、教え子の女子生徒を自宅に招き入れ、交流サイト(SNS)で好意を伝える内容を送信したなどとして、東部地区の県立高校の男性教諭(39)を停職6カ月の懲戒処分にした。男性教諭は同日付で依願退職した。県教委は生徒のプライバシー保護を理由に男性教諭の氏名を明らかにしていない。

 県立学校人事課によると、男性教諭は女子生徒の教科担任。2021年に当時2年生だった女子生徒と通信アプリLINE(ライン)の連絡先を交換し、21年12月ごろ~23年2月ごろにかけて、主に休日に女子生徒を35回にわたって自宅に招き入れ、自家用車で女子生徒の自宅付近まで送るなどの行為を複数回行った。

 娘を車で自宅付近まで送り届ける教諭を父親が発見し、今年2月に県教委に相談した。

 県教委の聞き取りでは、男性教諭、女子生徒ともに自宅で手をつなぐ、キスや添い寝をするといった行為をしたと認めたが、宿泊や性的関係は確認されなかった。いずれの行為も女子生徒から行ったことだと2人は話したという。

 男性教諭は男女交際や恋愛感情を否定した一方、女子生徒にラインで好意を伝え、誕生日にコートや腕時計、ケーキや花束をプレゼントしていた。県教委の調査に教諭は「彼女は特別な存在だった。理性では駄目だと理解していたが、気付いたときには引き返せないところまできてしまった」と話したという。

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