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栃木県内で教諭による女子生徒へのわいせつ行為が相次いだことを受け、県教委は27日、臨時校長会を県総合教育センターで開いた。再発防止に向け、校内研修の実施や教員間で注意し合える学校体制の構築を呼びかけた。
先月、公立中に勤務する20代の男性教諭2人がそれぞれ、教え子にわいせつ行為をしたとして懲戒免職処分を受けた。
臨時校長会には公立小中学校長や各市町教委担当者ら約170人が出席。県教委の長裕之(ちょうひろゆき)教育次長は「子どもを育てる立場の者が子どもの未来を奪う。これがいかに悪質な行為であるかを一人一人が理解しなければならない」と強調した。
今回の不祥事2件はいずれも教諭と生徒との交流サイト(SNS)を通じたやりとりが発端だったことから、私的なやりとり禁止の徹底を促した。不祥事根絶に向け、性暴力に関する校内勉強会の実施も提示した。
県教委は今後、教職員を対象に、SNSを使った児童生徒とのやりとりに関する意識調査を実施し、未然防止策の改善につなげる。県教委によると、2013年4月以降、本県で教職員による児童生徒へのわいせつ行為は20件発生した。加害者は20代が約6割と最も多かった。