「渋滞の起点」LRT軌道隣で...国道の立体化工事進む 宇都宮・野高谷町交差点周辺 フォーカスLRT元年④渋滞緩和期待

高架軌道を走るLRTの隣で進む国道408号の立体化工事=27日午前7時50分、宇都宮市野高谷町、ドローンから

 通勤渋滞が目立ち、国道408号と県道宇都宮向田(むかだ)線が交差する栃木県宇都宮市の野高谷(のごや)町交差点周辺の景色が変わりつつある。次世代型路面電車(LRT)が高架軌道を走る隣で、同国道の立体化工事が進んでいる。

 工事は茨城県つくばみらい市から矢板市に至る常総・宇都宮東部連絡道路(総延長100キロ)整備の一環。物流効率化や渋滞緩和が期待される。27日朝は交差点付近が混雑する中、大型車両が生コンクリートを流し込み高架道路の路面の基礎を造る作業が行われた。作業員約25人は器具などで生コンを丁寧にならした。

 作業に従事した同市峰3丁目、建設業奈良凌志(ならりょうし)さん(22)は「野高谷町交差点は渋滞の起点になっており、毎朝ここまで50分かけて通勤している。国道立体化とLRTが少しでも渋滞緩和につながればうれしい」と話していた。

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