小惑星試料の容器開封難航 米探査機、量は目標達成

オシリス・レックスが持ち帰った容器から小惑星の砂を回収する作業=9月、米テキサス州のジョンソン宇宙センター(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌから持ち帰った、石や砂の試料が入った容器のふたを開ける作業が難航している。留め具の一部が外れず、米航空宇宙局(NASA)は数週間かけて打開策を探す。容器の外側にある試料は回収が進み、20日時点で目標の60グラムを上回る70.3グラムに。だが大部分は容器内にあり、総量が分かるのは少し先になりそうだ。

 米国版「はやぶさ」とも呼ばれたオシリスは2016年に地球を出発。20年に約3億2千万キロ離れたベンヌで、探査機のアーム先端にある円盤状の装置を表面に接触させ、ガスを噴射して舞い上がった粒子を収集した。

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