藤田さん、フォークダンスを踊り半世紀 30日に大分市で記念ダンスパーティー【大分県】

民族衣装を着て生徒と踊る藤田節子理事長(右)=大分市中島西の旧中島小体育館
藤田節子理事長が指導する教室のメンバー

 【大分】県フォークダンス連盟の藤田節子理事長(83)=大分市下戸次=が活動50周年を迎えた。30日に記念のダンスパーティーを同市荷揚町の旧荷揚町小体育館で開く。「手を取り合って踊れば自然と笑顔になる。一緒に心地よい汗を流しませんか」と参加を呼びかけている。無料。

 各国の民族音楽に合わせて踊るフォークダンス。言葉や文化、年齢を超えて一つになるのが魅力。激しい動きや複雑なステップはなく健康づくりに最適という。

 保育士をしていた32歳の時、教室に通い始めた。フォークダンス全盛期。園児に教えるためだったが、自分が夢中になっていた。

 「嫌なことがあった日も踊っているとウキウキして帰り道はスキップになる。いつも機嫌がいいからか、家族も応援してくれた」

 40歳で地元に教室を開いた。スコットランドやポーランドなど各国で研修し、日本フォークダンス連盟公認の1級指導者に。現在は市内6教室で43~88歳の54人を指導する。地域のイベント出演、高齢者施設の慰問にも取り組んできた。

 「楽しく仲良く長続き」が合言葉。仲間に恵まれ、県外にも友人ができた。風邪一つひかず健康という。教室生の津島千代子さん(84)=同市中島西=は「先生の人柄と熱意に引かれ40年、生きがいをもらった。かわいい民族衣装で踊ると気持ちも若返ります」。

 記念パーティーは午前9時40分に開会。午前の部は10時~正午、午後は12時45分~1時50分。休憩を挟みながら「ネバー・オン・サンデー」「里の秋」「とんがり帽子」などの童謡やタンゴ、映画音楽に合わせ、教室生や指導者らと踊る。予約不要で誰でも参加できる。

 藤田理事長は「初心者も大歓迎。ダンスを通じて人の輪を広げたい」と話している。

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