ホンダ、最終戦後にM.マルケスのドゥカティ機テストを許可へ。レプソル・ホンダ後任もプーチ代表が言及/第17戦タイGP

 10月28日、チャン・インターナショナル・サーキットで2023年MotoGP第17戦タイGPが行われているが、MotoGPクラスのフリー走行2回目の開始時に、レプソル・ホンダ・チームのチームマネージャーを務めるアルベルト・プーチが国際中継でマルク・マルケスの後任ライダーと、バレンシアテストについて言及した。

 マルケスは2023年限りでHRCとの契約を早期終了させて、2024年からグレシーニ・レーシングMotoGPに移籍することが10月初旬に明かされた。この決定を受けて、マルケスが最終戦バレンシアGPの2日後のテストでドゥカティのマシンをライドできるのか、レプソル・ホンダ・チームの後任ライダーが誰になるのかが注目されている。

 そしてタイGPのFP2が始まるタイミングで、MotoGPのピットレポーターがレプソル・ホンダ・チームのピット前でプーチ氏にインタビューを行った。

 マルケスがバレンシアテストに参加できるかについて、プーチ氏は「テストはチームを変更するすべてのライダーにとって非常に重要であるため、我々も理解している。これはよく起こることであり、プロセスは通常どおり進められなければならないので、ホンダ側から異議はない」と語った。

 MotoGPでの契約は12月末までが多いようだが、来季に向けた最初のテストは最終戦後に行われることが多い。しかし、この発言にあるように11月28日にマルケスがバレンシアテストでドゥカティ・デスモセディチGPを駆る様子を見ることができることがほぼ確定した。

2024MotoGPライダーラインアップは残り1席

 また、11年間レプソル・ホンダ・チームで過ごしたマルク・マルケスが去ることが今月決まり、この時期に後任ライダーを探すことは困難だ。2024年のMotoGPで決まっていないシートはこの1席のみであり、他チームからの移籍の可能性も低くなっている。

 しかし、マルケスにシートを奪われたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)やミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)が電撃移籍するのではないかという噂も流れた。補足すると先日SBKのTeam HRCのライダーが継続されることが決まり、何度も代役を務めたイケル・レクオーナがMotoGPに戻る可能性はなくなっている。

「明らかに、それほど多くの可能性がないので、簡単ではない」とプーチ氏。「基本的にすべてのライダーが(2024年の)契約を結んでいるので、可能性はそれほど多くない。もちろん、何もないわけではない。多くの選手の中から選ぶ時間がないというのは、どんなチームにとっても理想的な状況ではないだろう。しかし、それが現状であり、我々は前を向いて何とか生き残らなければならない」

 ディ・ジャンアントニオについては「彼とだけ話をしているわけではない。他の選手とも話している。前にも言ったように、可能性は多くないが、同時に2、3人と話し合いをしている。どうなるだろうね」と続けた。

 レプソル・ホンダ・チームから参戦しているジョアン・ミルのチームメイトはまだ決まっていないようだが、最終戦までには決まるだろう。

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