サケ、手取川第1号釣れた 白山で一般開放始まる

第1号のサケを釣り上げた神部さん=28日午前7時10分、白山市湊町の手取川左岸

  ●体長68センチ

 白山市湊町の手取川で28日、サケ釣りを一般開放する「手取川サーモンフィッシング(サケ有効利用調査)」が始まった。事前に許可を受けた石川県内外の50人がさおを並べ、午前7時の開始からわずか2分で第1号が釣り上げられた。

 手取公園右岸園地周辺の約800メートルと美川大橋周辺の左岸約400メートルの区間で調査が行われた。最初の1匹は体長68センチの雄で、岐阜県の会社員神部博也(かんべひろなり)さん(52)が釣り上げた。10年ほど前から参加している神部さんは「第1号を釣ることができてうれしい。おいしく味わいたい」と笑顔を見せた。

 調査は白山市などでつくる手取川サケ有効利用調査実行委員会が11月23日まで実施する。1日当たり雄は5匹まで、雌は何匹でも釣ることができ、雌は採卵のため県水産総合センター生産部美川事業所に提供する。

 今年は猛暑の影響で海水温が高く、全国的にサケの遡上(そじょう)時期が遅れたことから、例年より1週間遅い開始となった。

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