金沢21世紀美術館の特別展「チョコレート 至高の名を与えられしもの」(北國新聞社後援)は28日、同館で始まり、来館者がチョコを題材にした味わい深い作品約50点を堪能した。
国民文化祭に合わせ、金沢が全国トップの消費量を誇るチョコをテーマに「ショコラの街」を発信するために開催した。
世界屈指の技を持つフランス人ショコラティエのステファン・ルルーさんが制作した造形作品には、本物のチョコが使われている。中が空洞となっている大小の立方体は金型を使わずに作られており、来館者は足を止めて精密な造形に見入った。
宗教画や絵画をチョコシロップで描き撮影した写真や、とろけるチョコの質感と光沢を巧みに表現した漆芸、チョコブラウニーに見立てた陶土なども来館者の注目を集めた。
29日はルルーさんのトークショーが開かれる。入場無料。