マーベルは「量より質」重視を!実力派映画監督が“スーパーヒーロー疲れ”を懸念 感情移入がポイント

マシュー・ヴォーン監督が、マーベルに量より質を重視するよう呼び掛けている。「スーパーヒーロー疲れ」がこのジャンルに悪影響を及ぼすことを恐れているそうで、映画を量産して観客をうんざりさせないよう促した。

スクリーン・ラントにヴォーン監督は話した。「少なくともDCに関しては、ジェームズ・ガン(とピーター・サフラン)は、そうする可能性が随分あると思います。そして(ケヴィン)ファイギも、少ない方が豊かであるということに戻り、今より少ない本数の映画を作り、それらを素晴らしいものにすることに集中することを願っています」

そして、今年6月に公開されたアンディ・ムスキエティ監督のDC映画『ザ・フラッシュ』が興行的に振るわなかったことにショックを受けたとして、「私は非常に『ザ・フラッシュ』を楽しみました。とてもよい映画だと思ったんです。でも非常に驚いたことに、興行収入は伸び悩みました。そして、これは良い映画なのに、何が起こったんだ?と思いましたよ」

「それがスーパーヒーロー疲れによるものかどうかはわかりません。とても良く作り、非常に複雑で困難で、かなり特別でユニークな映画作りがされていたにも関わらずにです。ムスキエティは、彼が成し遂げたことに対して、十分評価されたとは思いません」と続けた。

また、これまでに『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』や「キングスマン」シリーズを手掛けてきたヴォーンは、スーパーヒーロー映画がCGIに頼り過ぎていることに不満だとして「キャラクターと共感できないのです。『ガーディアンズ(オブ・ギャラクシー)』以外はね。私は今もグルートとラクーン(ロケット)は、天才的な発明だと思います。彼らに非常に感情移入できますから。今後どうなるのか気になります」と話した。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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