秋晴れの下、障害の有無超え快走 大分市で「スポーツ・オブ・ハート」【大分県】

ダイバーシティ駅伝でスタートを切る参加者=28日、大分市
子どもたちと走る陸上選手の渋井陽子さん(左手前)
棒を投げて得点を競うモルックを体験する家族

 【大分】障害の有無にかかわらず、スポーツやアートを一緒に楽しむイベント「スポーツ・オブ・ハート2023」が28日、大分市府内町のお部屋ラボ祝祭の広場などで開催された。シンボル的プログラムの「ダイバーシティ駅伝」や陸上教室など多彩な催しがあり、幅広い年代の市民らでにぎわった。

 ダイバーシティ駅伝には車いすランナーやアスリート、小学生、芸能人などで編成した8チーム約80人が出場。陸上教室の講師を務めた渋井陽子さん(2008年北京五輪出場)の号砲でスタートし、歩行者天国となった中央通りを力走した。

 伴走者と走った全盲のバイオリニスト、穴沢雄介さん(48)=東京都=は「スポーツが大好き。面白いレースなので、スポーツオブハート発信で競技レベルが上がるといいと思う」と話す。

 木製の棒を投げてピンを倒すモルックの体験コーナー、ファッションショーなどもあった。車いすバスケットボールに挑戦した大分市春日町小3年の梶原綾乃さん(8)は「シュートが難しかった」と笑顔で話した。

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