少し欠けた満月が京都の街の空に 明け方にひっそり天体ショー

部分月食で一部が欠けた月(29日午前5時1分、京都市東山区)

 月が地球の影に入り一部が欠けて見える「部分月食」が、10月29日未明から早朝にかけて京都で見られた。

 京都市東山区では午前4時半過ぎ、西の空に浮かぶ満月の左側が少しずつ欠け始めた。月食が最大となった同5時14分ごろは雲間に隠れていたが、雲が流れて再び姿を見せた。静けさに包まれた町を散歩していた人は、照明が消えた京都タワーとの共演に「知らなかったですが、すごいですね」と眺めていた。

 国立天文台によると、京都での月食は昨年11月の皆既月食以来。次に京都で見られるのは2025年9月の皆既月食になるという。

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