世界的ラッパー MV監督から3億円弱の金額を要求されていた 「馬鹿にしてるのか」と拒絶も

偉大なラッパーのジェイ・Zは、ハイプ・ウィリアムズから自身のミュージックビデオの監督代として、180万ドル(約2億7000万円)を要求されたことがあったという。

1997年にフォクシー・ブラウンをフィーチャーした自身の楽曲「(オールウェイズ・ビー・マイ) サンシャイン」のプロモーションビデオでMV監督のハイプとタッグを組んだジェイ、予算は「2万ドル(約300万円)程度」だったため、ハイプが要求した法外な金額を出す気はなかったそうだ。

コンプレックス誌の「ハイプ」特集の中で、ジェイはこう振り返っている。「サーカスみたいだったよ。彼は象を飼っていたと思う。彼がバスタ(ライムス)にアイデアを出したのかもしれない。正確には覚えていないけど、圧倒されたのは覚えている」「『ハイプ、勘弁してくれよ、兄弟』って感じだった。彼に腹を立てたんだ」「『俺を馬鹿にしてんのか?俺が間抜けだと思ってるだろ』ってね」

ハイプは結局、低額の提示額を受け入れたものの、MVは「安っぽいバージョン」となり、ジェイは後悔していると続けた。「そこから貴重な教訓を得たんだ」「ハイプのヴィジョンを信じるか、別のアイデアで行くか、どちらかだ。アイデアを凝縮してはいけない。素晴らしいアイデアを小さいものにして、凄い結果を期待してはいけない。人生とはそういうものではないんだ」「そのアイデアを分解してみると、俺たちが撮ろうとしていたものの廉価版のようだった」「でも、後から考えてみると、そのお金はただのお金だった。でも、ビジュアルは値段のつけようがない。ミッシー(エリオット)のビデオは値段が付けられないものさ。バスタのビデオも値段のつけようがないんだ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社