柴山潟きれいに「清走中」 ゲーム感覚で100人ごみ拾い

湖畔のごみを拾う親子=加賀市干拓町

  ●片山津温泉観光協が企画 人気バラエティーに着想

 ゲーム感覚で楽しくごみを拾うイベント「清走中(せいそうちゅう)IN片山津温泉」(北國新聞社後援)は29日、加賀市の柴山潟周辺で行われ、市内外の親子約100人が美化に励んだ。テレビの人気バラエティー番組から着想を得た企画で、同温泉観光協会が主催した。参加者は指示されたミッションに挑みながらごみを集め、柴山潟の環境問題について考えた。

 参加者は柴山潟東側の岸辺や遊歩道に捨てられたペットボトルや発泡スチロールを探して拾い、集めたごみの重さに応じて得られるポイントを競った。

 途中でスマホの通信アプリ「LINE」を通じて指示が出され、ごみを拾う写真を送信した人や柴山潟に関するクイズに正解した人にはボーナスポイントが贈られた。スーツを着た「ハンター」も登場した。

 片山津温泉観光協会が観光と環境保全を組み合わせた事業として初めて企画した。2021年から全国各地で「清走中」を開催するイベント運営会社Gab(ガブ)(東京)が協力した。

 イベントで計87キロのごみを回収した。集めたペットボトルは固形燃料にリサイクルし、片山津温泉の旅館で利用する予定だ。

 チーム1位となった「コウシンs」の小嶋晃槙(こうしん)君(9)=加賀市錦城東小4年=は「いろいろなごみが落ちていて、環境についてもっと考えようと思った」と話した。

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