千葉県側から侵入か…江戸川にイノシシ出没 春日部で春から複数の目撃情報 「刺激しないで」市が注意

埼玉県春日部市内で発見されたイノシシの足跡=23日(提供写真)

 埼玉県春日部市を流れる江戸川近くで、イノシシの目撃情報が寄せられており、市はイノシシを見かけても刺激しないよう注意を呼びかけている。けが人や農作物などの被害は報告されていないという。

 市リサイクル衛生課によると、23日、市東部の小平地区、根用水路付近でイノシシの足跡と思われる目撃情報が寄せられた。市内では4月末以降、江戸川周辺でイノシシやその足跡とされる目撃情報が7件寄せられている。

 イノシシが全国的に増え、生息する範囲が拡大。同市と隣接する千葉県では以前からイノシシの目撃情報が相次ぎ、自治体や警察が警戒している。

 県生態系保護協会の三好あき子春日部支部長は千葉県側からイノシシが泳いできたか、橋を渡ってきた可能性に触れ「春ごろから江戸川河川敷で目撃情報があった。(人家に近い)里で見つかったということで警戒が必要」と話す。

 同課は「イノシシを見かけても近づかない、エサをやらない、スマホで撮影するなど刺激しないようにしてほしい」と呼びかけている。

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