伝統行事「ぼうじぼ」4年ぶりに開催 秋の実りに感謝 市貝の続谷地区

庭先で元気にぼうじぼを振る子どもたち

 【市貝】地域の伝統行事を子どもたちに伝えたいと、続谷(つづきや)で十三夜の27日夜、秋の実りに感謝する「ぼうじぼ」が4年ぶりに行われた。

 同地区の有志団体「続谷里づくりの会」と続谷育成会が主催。幼児、児童10人と保護者らを含め約30人が参加した。子どもたちは続谷公民館に集まってぼうじぼのいわれや歌を教わり、ぼうじぼを振る練習を行って、十三夜の月が照らす夜道をたどって3軒の民家を訪ねた。

 十三夜の供え物がしつらえられたそれぞれの庭先で「ぼうじぼったり三夜さま…」と元気に歌いながらわらを束ねたぼうじぼを振り、地面をたたいた。30分ほどで回り終え、消防小屋の前で用意されたふかし芋を皆で頬ばり、子どもたちは同公民館でご褒美のお菓子や飲み物をもらった。

 小貝小4年小森心花(こもりこはな)さん(9)は「皆で歌を歌ってぼうじぼをたたけて楽しかった」と声を弾ませた。

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