パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWキリアン・エムバペが、スタッド・ブレスト29戦で相手サポーターを挑発するようなジェスチャーを見せた。
現地時間10月29日に行われたリーグ・アン第10節のスタッド・ブレストvsPSGにおいて、2-2で迎えた89分にエムバペはPKキッカーを任された。エムバペは、一度相手GKにボールを弾かれたものの、こぼれ球を押し込んでゴール。この日自身2ゴール目を挙げ、3-2で接戦を制したチームに大きく貢献した。
フランスメディア『RMCスポーツ』は、ゴール直後と試合終了後にエムバペが見せたジェスチャーに注目している。ゴールを決めたあと、エムバペは口に指を当ててスタッド・ブレストのサポーターをあおると、試合終了後にもPSGのワッペンに手を当てながら数字の「3」を作り、サポーターを刺激した。
なお、『RMCスポーツ』は「スタンドからは侮辱的なチャントが降り注いでいた」と伝えているが、「それはエムバペ個人に向けられたものではなく、チームメイトであり友人であるモロッコ代表DFアクラフ・ハキミを標的にしたものだった」と伝えている。現在、ハキミには強姦罪の疑いがかけられており、スタッド・ブレストのサポーターはそれを揶揄していたと見られている。
エムバペの怒りは相当のものだったようで、フランス紙『レキップ』のジャーナリストからX(旧ツイッター)上で「フランス代表のキャプテンがあのようなことをしてはいけない」とたしなめられると、「もちろん、彼らが僕のチームメイトを侮辱したとき、僕も一緒に歌うべきだった。どんなレベルであれ、サッカーのピッチに足を踏み入れたことがない人たちもいる……」と皮肉を交えて返答した。
また、エムバペのジェスチャーには、対戦相手であるスタッド・ブレストの選手たちの間でも意見が二分している模様。フランス人DFブレンダン・シャルドネが「エムバペは限度は超えていない」と評価した一方で、同国人MFウーゴ・マニエッティは「品格に欠けている」と非難している。